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ミリ波レーダーを使った動体検知システム(2/5)

ミリ波レーダーを使った動体検知システム(1)で使ったレーダー装置を実際に屋外に設置するにあたり、ケースへ収納した子機として作製しました。
図1にその構成を、写真1にケース内部と取り付けた様子を示します。

図1 レーダーシステム子機の構成
図1_レーダーシステム子機構成.jpg

ケース内にはレーダー基板、Raspberry piとそれらに電源5Vを供給するDC-DCコンバーター、無線LANアダプター(内蔵WiFiでは信号が弱かったので)があります。
DC-DCコンバーターには外部のACアダプターからDC 24Vを供給しています。

写真1 レーダーシステム子機写真
写真1_レーダー子機写真.jpg


ケースに入れた子機の製作方法はこちらを参照してください。

ケース内のRaspberry piはVNC Viewerを使ってWindows PCでリモート操作と画面表示をしています。
(Raspberry piはIPアドレスを固定しておいた方がVNC Viewerでアクセスするときに便利です。)
内蔵のWiFiでつながれば無線LANアダプターは不要です。
Raspberry piにイーサーネットケーブルを接続してネットワークにつなぐことも可能です。

IPアドレスの固定化と無線LANアダプタWN-G300UAの設定については下記を参照してください。
無線LANアダプタWN-G300UAの設定
Raspberry pi のIPアドレスの固定化

これらの設定はケースに入れる前にすべて動作確認をしておいた方が良いです。

これで当面はVNC Viewerを使ってWindows PCから子機Raspberry piのプログラミングをし、最終的にはRaspberry piを使った親機とこの子機の間での通信ができるようにする予定です。

<追記> 2020.01.26
使って分った事
(1)ガラス越しに使えない
ガラス窓越しに道路を走る車の検知を試みたところ全く検出しませんでした。
よもやと思い窓を開けてみたら問題なく検出しました。
インターネットで調べたらミリ波はガラスによる減衰が大きいとの事で、車載用でもこの事は大きな課題であったようです。

(2)雨の付着で誤検出
雨の日に誤検出が多くなりました。
ケースのアンテナ前面部に水が付着したり流れたりすることが原因のようです。
ケースのこの部分には水が付かないよう、撥水処理やフードなどでカバーすることが必要そうです。
また 雨や雪の時は空中におけるレーダー波の減衰もあり、検出距離が短くなったり検出不能になることも使用上の考慮が必要です。


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ポータブルミリ波レーダーの製作


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