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ESP32書き込みツールの製作

 プログラム書き込み回路が付いてないESP32は価格が数百円と安価なので私は最近よく使っています。
書き込みツールは手元にあったUB232RというUSB-シリアル変換基板を使っていたのですが(図1 回路図)、DTR出力がないので自動でプログラムモードに入れたりリセットすることが出来ず、いちいちスイッチを押していました。

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(参考)
プログラムモードに入るときの手順
1. Program SW と Reset SWを同時に押し続ける
2. Reset SWを離す
3. Program SWを離す

プログラム終了後 Reset SWを押す
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プログラム開発中は頻繁に書き込みを行うのでやっぱり自動でできるようにしたくなり、FT231X USB - シリアル変換モジュール(秋月電子 750円)を購入して作りました。

回路図を図2に示します。
構造写真はこちらで見られます。


図1 書き込みツール1回路図
ESP32プログラムツール回路図1.jpg

図2 書き込みツール2回路図
ESP32プログラムツール回路図2.jpg

通常はSW1, SW2は使う事はないのですが、何かあった時のために付けておいた方が良いでしょう。(SWを付けない場合はパラに入っているコンデンサー0.1uFも不要だと思いますが、もし不具合があったらEN側には0.1uFを入れてみて下さい。信号の立ち上がりタイミング差がクリチカルなようですので。)
なお、ESP32のENピンは10K外付けでPull-upして0.1uFをGNDとの間に入れ、IO0ピンは何も繋がっていない状態(内部でpull upされているようです)で書き込んでいます。
書き込み後のリセット時のENピンとIO0ピンの立ち上がり時間差が小さいので、それらへの接続回路や回路定数(書き込みツールの回路も含む)によっては不具合が起きる可能性がありますので注意してください。(リセットはIO0が立ち上がってからある程度時間差を持ってENが立ち上がる必要があります。)


<2023.10.12記>
PICとESP32兼用書き込みツールを作りました。こちら参照。

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